新生児訪問指導の内容 ~実際に保健師さんから言われたことのまとめ
新生児訪問指導というのはご存知ですか?
新生児訪問指導とは自宅に保健師や助産師が訪問し、赤ちゃんの病気予防や育児に関する施設の利用方法などについて指導することを目的とした行政サービスの一つです
その他にも赤ちゃんの健康状態を診てくれたり、子育ての疑問や悩みについて相談にのってもらうこともできます
前回、新生児訪問指導の申請方法と新生児訪問指導にまつわる疑問点についてまとめました
今回の記事では、実際に我が家の娘が生後1か月を過ぎてから受けた新生児訪問指導の内容について紹介します
実際の訪問指導を受けた内容について紹介することで
- 新生児訪問指導って実際どんなことを行っているのか
- 新生児のお母さんやお父さんへの具体的な指導の内容やアドバイス
- 親からのどういった疑問、相談に応えてくれるのか
といったことがわかり、新生児訪問指導のイメージがつきやすくなると思います
これから新生児訪問指導を受ける人はもちろんのこと、新生児訪問指導を受けた後の方もぜひ参考にしてください
目次
新生児訪問で実際に行ったこと
- 赤ちゃんの身長、体重測定
- 赤ちゃんの体調、様子を確認
- お母さんの産後の体調を確認
- 新生児期の赤ちゃんの特徴について
- 育児に関する指導
- 自治体で行われている活動について
- 質疑応答
赤ちゃんの身長・体重測定
保健師さんが持参した測定器とベビースケール(赤ちゃん用の体重計)で身長と体重を測りました
我が子の場合、
出生体重 2,774g
新生児訪問指導時(生後49日目) 4,500g(あとで確認)
ということで、我が家はほぼ完母で育てていますが、保健師さんが言うには
完母で育ててるにしては、順調すぎるくらい順調
とのことでした
完母で育てている家庭の多くはこの時期、思ったほど体重が増えなくて悩むことが多いようですが、我が子はそういった心配はなさそう
今の時期は体重が増えなくてもそれほど悩む必要はない
とのことでした
赤ちゃんの体調、様子を確認
おへその出具合を確認
赤ちゃんは出べそになることがあり多くは自然と治るのですが、腸ヘルニアによる出べその場合には手術が必要になる可能性があります
蒙古斑
蒙古斑って何となく赤ちゃんのお尻周りにだけできるイメージがあったのですが、我が子の場合は背中や腕にも青いあざのようなものがありました
助産師さんが言うには、蒙古斑は赤ちゃんによっては全身にできるものだそうです
基本的には治療の必要はなく、1歳を過ぎた頃から自然となくなっていくとのことでした
乳児湿疹について
生後1か月を過ぎたあたりから赤ちゃんの顔や耳たぶに湿疹ができるようになりました
助産師さんからは
乳児は湿疹ができやすいため、日頃のケアが重要
とのこと
お風呂あがりや外出の前後や夜寝る前などにこまめにワセリンを塗ったりローションを塗ることで多くの場合、改善する
とのことでした
ただし、
湿疹があまりにもひどく黄色い湿疹がジュクジュクするようになったら小児科か皮膚科へ行ってほしい
とのこと
首の後ろの赤い斑点について
新生児期の赤ちゃんの特徴について
睡眠
生後1か月の赤ちゃんは、まだまとめて寝ることも少なく2,3時間おきに起きてはミルクやおむつ替えをすることになる
とのこと
生後3か月を超えるとだんだんと昼夜の区別がついてきてまとまって寝る赤ちゃんも増えてくそうです
いま生まれたての赤ちゃんを抱えている人は慢性的な睡眠不足かと思いますが、もう少しの辛抱ですね…
便について
生まれたての赤ちゃんは1日に複数回のうんちをする子も多いが、だんだんと落ち着いて1日1、2回程度になるそうです
完母の場合、下痢気味の水っぽいウンチが出てもそれは問題はないとのこと
ただウンチの色は気にしたほうがいいとのことでした
ウンチの色については、母子健康手帳に付属している「便色カード」で確認できます
反対に
48時間以上ウンチが出ない場合には、便秘気味なので綿棒などを使って浣腸すると出ますよ
とのことでした
向きグセについて
ただどうしても頭の変形が気になる場合には
- だんだん赤ちゃんは追視(動いているものを目で追いかける)ができるようになるので、向いてほしい方向に親がいたりおもちゃを置くようにする
- 向きグセ防止用のクッションや枕を使う
といった方法があるとのことでした
これからの育児に関する指導
日光浴について
生後1か月を過ぎたら、日光浴をさせても大丈夫とのこと
最初は30分程度、朝日を浴びることから始めて、だんだんと時間を長くするように
散歩について
散歩についても生後1か月を過ぎたら、30分程度から始めても大丈夫とのこと
服装については、新生児期は体温管理がうまくできないので、寒い日は大人の服装より1枚多い程度の服を着せるのが目安
母乳・ミルクについて
生後2か月目であれば、完母の場合は1日10~12回程度
体重については、1日20~25g増えていれば適正値とのことでした
それ以上増えていたとしても完母ならば問題はないが、混合・完ミであれば量を減らしてもいいかも
とのことでした
自治体で行われている活動について
月に1度自治体で出している広報誌を見れば、保育園や幼稚園の情報や予防接種の情報については把握できるとのこと
(これについては住んでいる自治体によって異なるところかもしれません)
最後に…ここまでの助産師さんの説明を受けて質疑応答
今までの保健師さんの話を受けて聞き足りないところや育児の悩みや不安について答えてもらいました
我が家の場合には
- 一時保育を使うためにはどうしたらいいか
- 最寄りの小児科の場所、受診の仕方
などについて聞きました
新生児訪問指導の所要時間
我が家の場合には、話好きな保健師さんということもあり、合計で2時間程度かかりましたが、一般的には1時間程度で終わるところが多いようです
新生児訪問指導が終わってしまった人へ
すでに新生児訪問指導を受けた人の中には
もっとこういうことを聞けば良かった
赤ちゃんの様子でまだわからないところがある
という方もいると思います
そんな人は、予防接種の機会などに主治医の先生に聞くのも良いですし、新生児訪問指導の後に
乳児家庭全戸訪問事業(こんにちは赤ちゃん事業)
というのがあり、同じく保健師さんか助産師さんの訪問を受けることになります
乳児家庭全戸訪問とは、
子育ての孤立化を防ぐために、その居宅において様々な不安や悩みを聞く
子育て支援に関する必要な情報提供
乳児やその保護者の心身の確認
支援が必要な家庭に対しては適切なサービス提供に結びつけ
といった目的で行われる行政サービスの一つです
対象者は、生後4か月を迎える日までの赤ちゃんがいる全ての家庭です
新生児訪問指導の時に聞きそびれたことがあってもこの時に保健師さんや助産師さんに聞くことができます
まとめ ~話を聞いてもらうだけでも意味がある
いかがだったでしょうか
各家庭の状況や赤ちゃんの様子により実際に保健師さんから言われることは異なると思いますが、保健師さんは子育てに関する様々なことの相談にのってくれます
コロナ禍でなかなか人と会うこともできない中、赤ちゃんと二人きりで過ごしているお母さんもたくさんいらっしゃると思います
そんな人は特に大人の人、さらに専門家に話を聞いてもらうことで心が軽くなったり悩みや不安が多少でも解消されると思います
ぜひこういった行政サービスをうまく活用してみてください