妊娠中に受けられる支援一覧(新型コロナ編)
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染、誰もが心配しているとは思うのですが、妊婦さんやその家族は特に不安な気持ちが大きいのかなと思います
お腹の赤ちゃんにも感染してしまうのかな
感染したら流産や死産をしてしまうんじゃないか
重症化してしまったらどうしよう
と不安は尽きないと思います
現在、日本産科婦人科学会や日本産婦人科感染症学会から妊娠中や妊娠を希望される方へ向けた新型コロナウイルス関連の情報が随時更新されています
http://jsidog.kenkyuukai.jp/information/index.asp?
そこで、今回このブログでは
妊娠中や出産をした女性に向けた政府や各自治体の支援について
まとめてみようと思います
記録を残しておくことで、現在妊娠中の方の役に立つことはもちろんのこと、今後もし同じような感染症が流行してしまった際に、妊婦やその家族はどのような支援を受けられて、自分たちで何を備え、覚悟していかなければならないのかを考えるきっかけとなると思います
今回の新型コロナウイルスに限らず、残念ながら政府からの支援であっても知らなければ受けられないものもたくさんあります
知ることで少しでも経済的な不安や精神的な不安が取り除かれれば幸いです
- 妊婦の方々などに向けた新型コロナウイルス感染症対策(リーフレット)
- 妊婦に対するマスク配布
- 働く妊婦さんへの支援
- 都道府県等における妊婦の方々への新型コロナウイルスに関する相談窓口
- 妊婦のみなさま、小さなお子さまがいらっしゃるみなさまに向けた専門家からのビデオメッセージの配信について
- 自治体ごとで受けられる支援
- まとめ - まずはお住まいの自治体に問い合わせてみましょう
妊婦の方々などに向けた新型コロナウイルス感染症対策(リーフレット)
https://www.mhlw.go.jp/content/11920000/000630978.pdf
厚生労働省から妊婦の方々などへ向けた新型コロナウイルス感染症対策が紹介されています
内容は、要約すると以下の通りです
感染が妊娠に与える影響
- 現時点では、妊婦が感染しても重症度は妊娠していない人と変わらない
- 胎児がウイルス感染をした例が海外で報告されているが、胎児の異常や死産、流産を起こしやすいという報告はない
- 妊娠中だからといって過度な心配はいらない
- ただし、一般的に妊婦の方が肺炎にかかった場合は、重症化しやすい
過度な心配はいらないといいながら、肺炎にかかると重症化しやすいというのだからやっぱ心配になるじゃん!!
って私なんかはこれ読んで思いましたが、お役人の文章ってどうしてもどっちつかずな文章になりがちですよね…
日頃の感染対策
- こまめに手を洗うなど 日頃の健康管理を徹底してください
- ①密閉空間、②密集場所、③密接場面、 という3つの「密」が同時に重なるよう な場所を避けてください
このあたりは、妊娠していない人と対策は変わらないですね
相談・受診の目安
妊婦の方については、発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合でも、 念のため、重症化しやすい方と同様に、まずは早めに帰国者・接触者相談セン ター等に御相談ください
「早めに」とは記載してあるのですが、具体的な受診の目安については、
- 風邪の症状や37.5度以上の発熱
- 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)
を感じた場合には、4日を待たずすぐにでも受診してほしいということのようです
分娩について
各都道府県においては、妊婦の方が罹患した場合の周産期医療提供体制の整備など、安心・安全な分娩の実現に努めています。新型コロナウイルスに感染した妊婦の方は、かかりつけ産科医療機関と分娩先などについてご相談ください
妊婦に対するマスク配布
本来の予定であれば、4月中旬頃から妊婦の方には月2枚マスクが配られる予定でした
しかし、いまだにもらってないよという人は多いと思います
私の家庭にもまだ届いていません(5月30日現在)
原因は、
こちらの記事にあるように配られたマスクに汚れがついているなど不良品が見つかったため、検品のため配布をいったん取りやめることになったからです
しかし、現在は検品も終了し、各自治体から届いている家庭も増えているようです
妊婦マスクのもらい方
多くの自治体では、郵送で各家庭で配布しているようですが、自治体によっては保健センターや地域包括支援センターで配布しているところもあるようです
今の時期に妊娠が判明した人は、自治体に妊娠届を提出した際に妊婦マスクをもらうことができるようです
働く妊婦さんへの支援
2020年5月7日から妊娠中の女性労働者の新型コロナウイルス感染症に関する母性健康管理措置適用されることとなりました
どういうことかというと、新型コロナウイルスへの感染不安から
仕事を休みたい
在宅ワークに切り替えたい
という妊婦の声が多く集まったことから適用されることとなった制度です
妊娠中の女性労働者の新型コロナウイルス感染症に関する母性健康管理措置が本日から適用されます
具体的な申請方法
妊婦が通院している病院の医師や助産師助産師から、感染不安のストレスが母体や胎児の健康に影響を与えるとの内容を母健連絡カード (母性健康管理指導事項連絡カード)を書いてもらい事業主に提出することで、事業主は業務内容の変更や在宅勤務、休業といった措置を講じることとなります
都道府県等における妊婦の方々への新型コロナウイルスに関する相談窓口
都道府県等における妊婦の方々への新型コロナウイルスに関する相談窓口
各都道府県や一部の指定都市・中核市において新型コロナウイルス感染症に対して不安を抱える妊婦の方々への相談窓口を設置しています
お住まいの指定都市又は中核市で相談窓口を設置していない場合は、都道府県にて相談を受け付けています
妊婦のみなさま、小さなお子さまがいらっしゃるみなさまに向けた専門家からのビデオメッセージの配信について
ビデオメッセージ集 ~妊婦のみなさま、小さなお子さまがいらっしゃるみなさまへ~
妊婦や小さな子どもがいる家庭に向けて、各分野の専門家からのメッセージを掲載しています
特にこちらの動画https://www.youtube.com/watch?v=9BxgmfbhCLUは、感染症専門医の方の動画でデータを使って分かりやすく紹介されており、特に小さい子供をお持ちの方が見ると参考になるかと思います
さらにこちらの動画https://www.youtube.com/watch?v=ceyusTM1uTwでは、新型コロナウイルスによって学校の休校が続くなど、ストレスが非常に大きくなっている子どもたちやそんな子どもを抱える両親に対してストレス対処法が紹介されています
自治体ごとで受けられる支援
これまで紹介したものは、国の政策でありだれもが受けることのできる支援でしたが、ここからはお住いの自治体で独自に行っている支援を紹介します
現実問題として国の政策をサポートするだけの自治体が多い中、出産や育児に力を入れている自治体はこういった時でも手厚い補償をしています
自己負担なしでのPCR検査
国が公費で妊婦に対するPCR検査を自己負担なしで受けられるようにすると発表していますが、現時点ではまだ一部の自治体にとどまっています
しかし、国に先がけてPCR検査の自己負担を助成する制度を作った自治体もあります
例えば、報道もあり、注目されていた京都市です
京都市:【お知らせ】妊婦を対象としたPCR検査費用の支援についての内容をまとめると
対象:京都市在住の出産間近の妊婦期間:令和2年4月から令和2年9月まで助成額:自己負担額について,妊婦1人当たり2万円を上限
新型コロナウイルス感染の疑いがあるかにかかわらず、希望者は全員受けられることになるようです
ほかにも秋田県や福井県で同様の取り組みを行うという発表もあり、今後も独自にPCR検査の費用を助成する自治体が増えるかもしれません
妊婦特別給付金
妊婦が安心して出産・育児を行えるよう妊婦特別給付金を支給する自治体もあります
大阪府枚方市がその一つです妊婦への特別給付金について | 枚方市ホームページ
枚方市の特別給付金の内容をまとめると
対象:・枚方市在住・4月28日時点で妊娠中であり、令和2年6月1日までに妊娠届出書を提出した方給付額:妊婦一人につき5万円
申請方法:申請書と必要書類を令和2年8月31日までに返送
他の自治体でも
- 神奈川県相模原市
- 千葉県東金市
- 高知県四万十市
まとめ - まずはお住まいの自治体に問い合わせてみましょう
今回、紹介しているものは、2020年5月30日現在で確定している情報です
今後も国や自治体から多くの支援があるでしょうし、ここに紹介していた支援や助成がなくなってしまうかもしれません
気になる支援や助成があればご自分でも調べてみるのをおすすめします
妊娠・出産という一生に一度しかないかもしれない出来事がこんな状況だと日々過ごしていくことだけでも不安が大きいと思います
確かな情報を集めて少しでも不安を解消する一助になればいいなと思いながら今後もブログを続けていきたいと思います
一緒に頑張りましょう!